日本刀の保管の仕方
日本刀はとてもデリケートで、放っておくと錆びてしまいます。
錆びさせないための保管のポイントを押さえておきましょう。
まず第一に大切なのが、刀身の油が乾かないようにすることです。
こまめに手入れを行い、錆びていないかどうかのチェックと、油の塗り直しを行ってください。
塗り残しや塗りムラは錆の原因になるので、丁寧に行いましょう。
保管の際は立てかけておくのではなく、横にして置きます。
これは油が流れるのを防ぐためです。
場所は湿気の少ない場所が好ましいのですが、拵(鞘などの装飾部分)は乾燥しすぎると良くありません。
ですので、湿度が高すぎず一定に保たれている場所を選びましょう。
桐箪笥の中などが好ましいですが、防虫剤は逆に錆を発生させる原因となってしまうこともあるので、気を付けましょう。
もし適した場所がない場合は、刀身と拵を別々に保管するのが好ましいです。
日本刀を美しく保つために、丁寧でこまめな管理を心掛けましょう。
日本刀の鑑賞のポイント
日本刀の美しさは刃紋、地肌、切っ先や反りを含めた全体的な姿で大体の部分は決まります。
それに樋や彫り物などが加わる場合もあり、それが影響する場合もあります。
ですので日本刀を鑑賞する際のポイントはまずは全体の姿の美しさを見るというのが良いです。
まずは全体を見て、それから刃紋、これは大きく分けて直線的な直刃と波打った様な乱れ刃に分けられますが愛好家の中でも最もこだわる方の多いポイントでこれも鑑賞の際の大きなポイントになります。
次に見るのは地肌で木目の様な模様が刀身に現れるものです。
これは時代や流派、鉄によって様々ありますし無地に近いものなどもありますがその地肌自体の美しさも素晴らしいものです。
他にも茎の錆び具合や切っ先の形状などありますが、日本刀を鑑賞する際のポイントは大きく分ければこの3点となりますが、工芸品、美術品として見た時の日本刀の魅力は素晴らしいものですので自分なりの楽しみ方を見つけるのも大事でしょう。